ネームコインとは?-ドメインが買えるコインの将来性と今後の展望

 現在世界には数百種類を超える暗号通貨(仮想通貨)が発行されており、こうしたビットコインに続く暗号通貨のことをアルトコインと呼びます。今回はその中からネームコイン(Namecoin)の特徴、そして今後の展望について分かりやすく解説していきます。

ネームコインとは?

 ネームコインとは「.bit」のドメイン取得・管理のためのコインです。ブロックチェーンを価値交換以外の用途に用いた最初のプロトコルとも言われています。

ネームコインの特徴-ドメインの取得・管理

 「ドメイン」とは、ウェブサイトのURLに含まれる「.com」「.org」といった要素のことで、インターネット上での住所のようなものです。そして、ネームコインは「.bit」で終わるドメインを購入する手段として発行されています。

ネームコインのメリットー分散型 ドメイン管理システム「.bitドメイン」

 現在、世界中のインターネット空間に存在するドメインは全て、「ICANN」という米国の非営利組織によって一元的に管理されています。そのため、ドメインを取得するためには必ずICANNに登録料を支払う必要がありました。

 一方、ネームコインの場合は、ユーザーはネームコインを支払うことで「.bit」のドメインを取得できます。このとき取得されたドメインは中央管理者を介すことなく、自動的にブロックチェーン上に記録されます。ネームコインは、中央集権機関(ここでいうICANN)を排した分散型ドメイン管理システムです。

ネームコインのデメリット

 ネームコインによって購入された「.bit」ドメインからなるウェブサイトは、ICANNを経由していないため通常のウェブブラウザでは閲覧できません。利便性という面では、デメリットとも言えますが、これも普及とともに解決される問題でしょう。2016年11月中旬現在では、Google ChromeとFirefoxにおいて「.bit」ドメイン閲覧用の拡張機能が提供されています。

ネームコインの今後の可能性ーインターネット空間の民主化

 分散型ドメイン管理システムはドメインの中央管理者を不要としました。非中央集権化によってインターネット空間は二つの意味で民主化されたと言えます。

 まず一つには価格決定の民主化が挙げられるでしょう。ネームコインの価格は「.bit」ドメインの価格を表しており、ネームコインの価格の変動は「.bit」ドメインに対する需要の変化に対応しています。これはドメインの価格が需要に応じて適切に決定されることを意味しています。

 もう一つのポイントは、外部からの干渉を受けない完全に自由なインターネット空間を実現したという点です。「.bitドメイン」はブロックチェーン上に記録されているため改ざん不可能であり、ハッカーの攻撃を受けてもサーバーがダウンしたり内容が書き換えられることがありません。また、政府や中央管理者による検閲や閲覧規制を受けることも一切ありません。

 この二点が、ブロックチェーンを用いたドメインが完全に自由なインターネット空間を実現したことの証といえるでしょう。

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BBC編集部
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