ニュージーランド航空、スイスのブロックチェーンスタートアップと連携へ

2017年11月22日、ニュージーランド航空がスイスのブロックチェーンスタートアップであるWinding Tree社と連携することを発表しました。今後はニュージーランド航空のサービスの効率やセキュリティの面をブロックチェーンを用いて改善していくそうです。予約システムや、荷物のトラッキングシステムにブロックチェーンが用いられていくようです。

旅行業界に攻め入るWinding Tree社

発表によれば、ニュージーランド航空は2018年1月に予定されているWinding Tree社のトークンセールICOに参加し、投資を行うとのことです。ただし、同社の具体的な投資額については未公開となっています。ニュージーランド航空のデジタル部門長のAvi Golan氏は発表のなかで、ブロックチェーンについてまだまだ活用範囲を探っている段階としつつも、貨物や旅客手荷物の管理、チケットの販売・流通管理、ロイヤリティプログラム(マイレージなど)の展開など、様々な場面に用いることができる可能性について期待感を示しました。

「ブロックチェーンのもたらすメリットについて我々はまだまだ探っている段階にいますが、航空券の販売など、既存のチャンネルを合理化させることに用いることができるかもしれません。」

販売プロセスの複雑性をさげることで、ニュージーランド航空の顧客の手続きコストを削減すると同時に、情報管理のセキュリティを向上させることができるとしています。

テクノロジーの導入を進めるニュージーランド航空

Winding Tree社は、中間業者を介さずに直接的に航空券やホテルの在庫を販売するための分散型の航空券市場を、Ethereum(イーサリアム)ブロックチェーン上で提供している会社です。

ニュージーランド航空はこれまで、イノベーションの実現とサービス品質向上に向けて、サードパーティーの会社と連携してきたことを改めて強調しています。例えば、過去にはOscar社と連携して、ニュージーランド航空のアプリ内でAIチャットボットを展開するなどしてきたそうです。また、同社はオーストラリアのシドニー航空のチェックインカウンターで「Chip」というソーシャルロボットを導入する実験を2017年初頭に行っていたそうです。

※こちらがChipです。目の部分にあるカメラに航空券のQRコードをかざすとチェックインできるそうです。

過去にお知らせしましたように、ルフトハンザ航空も同じく2017年10月10日にWinding Tree社と提携しています。ルフトハンザ航空も、中間業者を迂回してコストの低下をはかるなどしてユーザーの利便性を高める試みをしていますが、ニュージーランド航空とは少しチャレンジしようとしている事業領域は異なるようです。スタートアップながら勢力範囲をますます拡大しているWinding Tree社と航空・旅行業界の今後に注目が集まります。

ルフトハンザ航空とWinding Tree社の提携についてはこちら
http://businessblockchain.org/lufthansa_windingtree_partnership_blockchain
この記事をシェアする:
BBC編集部
About BBC編集部 253 Articles
ブロックチェーンビジネス研究会(略称:BBC)編集部です。海外の業界ニュースや、ブロックチェーンや暗号通貨について基礎的な内容を発信していきます。