シルバート協定と「SegWit2MB」とは?ビットコインスケーラビリティ問題に新たな進展

 

2017年5月23日、バリー・シルバート氏がCEOを務めるDCG(Degital Currency Group)は、「SegWit2MB」の提案に基づいたビットコインのハードフォークを6カ月後に実行する宣言を発表しました。これに対し2017年5月25日時点で、世界22か国より大手マイニングプールや取引所を含む58社が合意を示しています。「SegWit2MB」とは何か、そしてその内容について詳しく見ていきましょう。

 

SegWitや、ビットコインのスケーラビリティ問題については、こちらの記事で詳しく解説しています。

「ビットコイン分裂の危機は、どうして生まれたのか?Bitcoin CoreとBitcoin Unlimited

 

SegWit2MBとは?

ビットコインは本来、従来の金融機関と比較して迅速かつ安価に送金を行えることが魅力でした。しかし昨今、ビットコイン人気が世界的に高まった結果、取引量が急増し、迅速な取引を行うには相対的に高い手数料を支払うしかないという状況に陥っています。これを解決する手法として注目を浴びている技術のひとつが、SegWitです。

SegWitとは、”Segragated Witness”の略称で、ブロックチェーン技術のスケーラビリティ問題を打開するといわれています。現状のビットコインブロックチェーンにおいては、各ブロックに格納できる情報量の上限(ブロックサイズ、すなわち取引記録の上限)が1MBに定められています。これに対してSegWitは、取引ひとつ当たりの情報量を圧縮することで、各ブロックに記録できる取引の量を増やすことでスケーラビリティ問題の解決をはかろうとしています。

その中でも特にSegWit2MBは、SegWitの実施とブロックサイズを1MBから2MBへ引き上げるハードフォークを想定しており、今回のシルバート協定の発表では、全ユーザーの80%の合意が得られれば実行されると述べられています。

 

今後のビットコインの展望について

DCGグループによると、今回のシルバート協定に合意している22か国58社(記事作成時点)は、ビットコイン全体の取引量のうち約83%を掌握しているとのことから、SegWit2MBのハードフォークが6カ月後に実行される可能性は高いといえるでしょう。一方で、ビットコインブロックチェーンの運用に携わってきた一部開発者陣が、SegWit2MBに反対を表明していることもあり、今後ビットコインのさらなる分裂の可能性も危惧されます。

 

(画像はbitnewsbot.“56 Bitcoin Companies Approve Segwit-2Mb Combined Fork Plan”より)

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BBC編集部
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