BBCミートアップ第13回イベントリポート

ブロックチェーンビジネス研究会(BBC)ミートアップ第13回は2018年9月26日(水)に東京・渋谷にて開催されました。雨をものともせず、今回も4名のゲストスピーカーと共に、多くの参加者がご来場を頂きました。本記事はイベントについての要旨をまとめたものです。

今回、ミートアップのテーマは「取引所」です。

初めに、早稲田大学先端ベンチャー・企業研究所研究員のJack Xie様からのお話をいただきました。JackXieは、仮想通貨についての価格変動、仮想通貨のフレームワーク全体概要やOTC取引のメリットとデメリットなどを紹介することを通し、流通システムの仕組みと市場現状を詳しく説明しました。

次に、ABCCのグローバルビジネス開発マネージャーを務めているChris Chen様からトークン上場戦略による流通性と値働きに関する議論を紹介しました。
世界初の取引手数料が無料となる暗号通貨取引所として、ABCCは開設よりわずか四ヶ月で、世界第55位の取引所から、業界のトップクラスに入り、現在、取引所サイトの総訪問量すでに178万を突破し、ABCCは世界の取引所順位の15位まで上昇しました。その上昇の原因となることは厳格な審査制度を導入したことにあると考えられます(注1)。ABCC社は良質なブロックチェーンプラットフォームを提供し、トークンの流通性を加速することによる利益の増加を目指しています。

Chris ChenはABCCとその運営方針を紹介したほか、各国において、取引所や仮想通貨をめぐる規制や法律、及びそれらがもたらす価格への影響などを説明しました。具体例としてあげられたのは中国の仮想通貨への規制によるトークン価値の下落です。彼はトークンに対して流通性はいかなる重要なものかを語りました。その後、トークンの流通市場には存在するICO流通性の罠(注2)を紹介し、流通性の欠如に対して新たなマーケティング戦略を提案しました。解決策として述べられたのは、マーケットメーカーの増加です。マーケットメーカーのマーケティングサービスにより、トークンの価値は維持されながら、市場における流通性が加速され、最終的により多くの利益を生み出せます。

続いては、 森川夢佑斗様がご登壇しました。彼は、京都大学在学中に、AltaAPP株式会社を創業し、仮想通貨ウォレットアプリの開発、ブロックチェーンに関するコンサルティングし、現在は株式会社GincoのCEOとして、仮想通貨時代の新たな銀行構築を目指すほか、仮想通貨についての本も出版しています。Gincoの紹介をすると同時に、ウォレットサービスについてもお話しました。ウォレットサービスは、どのようなものだろうか、またそれぞれの違いは何かなど、管理方法やアプリの使い方についても説明されました。

最後に、清華大学インターネット産業研究所からお越し下さったGao Cai Xia様から、中国のブロックチェーン業界の政策、人材派遣などの現状などの様々な視点を通し、中国のブロックチェーン産業とトークンエコノミーの発展概要についてのお話を頂きました。

今回のミ-トアップには、ゲストスピーカーと参加者の質疑応答が設けられています。積極的に発言する参加者が多く、ゲストスピーカーとの意見交換を行いました。最後の懇親会では、参加者の皆様が名刺交換をしながら、コミュニケーションをより深めることで、非常に盛り上げていました。

注1:ABCCが導入した厳格な審査制度には、1.製品品質評価;2.創業者&リーダーシップ;3.成長性;4.管理規則;5.名誉;6.市場供給;7.マーケティング戦略;8.暗号仮想通貨経済という八つのステップがあります。そのうち、1、4、7のステップは最も重視され、多くのプロジェクトはこの三つの規制点によって淘汰されたと考えられています。

注2:ICO流通性の罠:トークン市場において、取引者は少ないため、いくらトークンを上場させても、利益を生み出せません。逆に発行者はトークンの上場にかかる手数料を支払えない苦境に陥れます。

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BBC編集部
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ブロックチェーンビジネス研究会(略称:BBC)編集部です。中立的な立場からのブログ配信を行っています。海外でのブロックチェーンに関する新聞、コンセプト、ビジネスモデルを紹介し、懇親会で教育界と業界の交流できる機会を提供しております。