BBCミートアップ第14回イベントレポート

ブロックチェーンビジネス研究会(BBC)ミートアップ第14回は2018年11月1日(木)、東京・渋谷にて開催されました。今回も4名のゲストスピーカーをお招きし、多く方にご来場頂きました。本記事は今回のイベントについてまとめたものとなります。

今回、ミートアップのテーマは「ウォレット」です。

まず初めに、BBCコミュニティのマネジャーであるKifer Yangから、銀行口座を例としたウォレットの紹介や、ウォレットの誕生、機能についての説明を行いました。現在、ウォレットには様々な種類があり、使用目的によってその機能も異なります。例えば、トークンの保管に特化した安全性の高いウォレットや、現在、安全性は疑われていますが、保管だけではなく仮想通貨取引にも対応できるウォレットも存在しています。

次に、中央大学法科大学院の教授である野村 修也氏から日本における仮想通貨とウォレットの規制についてお話頂きました。日本では主に、「犯罪収益移転防止法」と「資金決済法」により、仮想通貨に関する業務を制限しています。金融庁の規制基準に従い、仮想通貨交換業者は登録審査を受けることが義務付けられており、登録せずに仮想通貨の交換業務を行った業者は刑事罰の対象になるとしています。しかしながら、すべての仮想通貨事業が登録を要求されるわけではなく、仮想通貨の交換業務に関わりがない場合、例えば、トークン保管用のウォレットを運営する業者は登録せずに事業を展開することが可能です。現在の日本法律においては、仮想通貨という概念がまだ明確化されていないため、来年の国会で、仮想通貨に関する法律が修正される可能性があると述べられました。

続いて、Infinito walletのプロダクトマーケティングリーダーを務めるEllen Ki氏からInfinitoの発展を例にとり現在のウォレット業界についてお話頂きました。昨今、取引所のトークン不正流出事件が多発しており、今、ウォレットは世界中から注目を集めています。Ellen Ki氏によるとウォレットのユーザーにとって大きな問題は三つあるとし、一つ目は、ひとつのウォレットが数個のトークしか対応できないこと。二つ目は、多数のアプリは、モバイル端末によって制限され、特定のアプリを使用することができないこと。三つ目は、ウォレットの安全性です。

Infinito walletではこれらの問題を下記のように解決できると述べられました。一つ目については、殆どのメインコインに対応していること。二つ目については、独自開発のアプリストアを搭載することで、ユーザーは端末に制限されず利用可能になること。三つ目については、ユーザーに対する詐欺や人為的なミスを防ぐため、トークン検証シールとICOタブを導入したことです。トークン検証シールは市場に流通している殆どのトークン情報を集め、ユーザーはいつでもこのシステムに通じて取引されるトークンを調べます。ICOタブはユーザーに公式のICO情報を提供するマップのようなもので、ICOに投資する方法を間違いないようにします。スピーチの最後に、Infinito walletから日本の新規ユーザー500名に500GASをプレゼントされました。

最後に、シンガポールのトップ取引所であるBcoinからお越し頂いたWendy Lim氏から、シンガポールにおける仮想通貨取引所の現状や法規制についてお話頂きました。シンガポール政府は雇用創出と経済多様化のため、仮想通貨事業を支持しており、Bcoinのユーザーは店舗で手軽に仮想通貨を利用することができます。また現在、Bcoinもウォレットの開発に注力しているとのことです。

最後の懇親会では、参加者の皆様が名刺交換を交えて情報交換を行うなど、大盛況の内に研究会を終えることができました。

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