ビットコインゴールドのウェブサイト、分裂直後にDDoS攻撃を受けダウン

 

2017年10月24日、ビットコインブロックチェーンのフォークによって、新しい暗号通貨(仮想通貨)、bitcoin gold (ビットコインゴールド、BTG)が正式に誕生しました。しかし、このビットコインゴールドのクラウドウェブサイトが、継続的にDDoS攻撃の被害にあっていることが判明しました。

マイナーの集中がBTG誕生の契機に

ビットコインゴールド誕生の裏側には、中国の大手マイニング業者、LightningAsic社CEOのJack Liao氏がいます。Jack氏は、中国にビットコインの大手マイナーが集中している現状を受け、マイナーの分散化を推し進めるために、通常のCPU/GPUとASIC(マイニングに特化したプロセッサ)のマイニングパワーに差がでない、新たなエコシステムを設計することを目標に掲げています。ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)に加えて新たにビットコインゴールド(BTG)が誕生することで、集中しているマイナーが分散することを狙っているようです。しかし分裂して間もなく、開発チームはTwitterにて下記のように、問題が発生していることを報告しました。

 

“Massive DDoS attack on our cloud site. 10M requests per minute. We are working with the providers to ban all the IPs. We will be up soon!”

「クラウドサイトでの大規模なDDoS攻撃を受けています。毎分1000万件のリクエストを受け、現在全てのIPをban(アクセスを禁止)するために、プロバイダーと協力しています。」

 

この発表から数時間経過後も、クラウドサイトは依然として攻撃を受けているようです。被害状況の全容は現在発表されておらず、状況がつかめないユーザーの間で不安が広がっています。また、今回誕生したビットコインゴールド・ブロックチェーンは現在に至っても公開されておらず、ブロックチェーンに付随するブロックエクスプローラや、その他の追跡ツールもいまだにリリースされていないとのことです。

問題は深刻?

ガバナンスや透明性に問題があり、議論を巻き起こすような暗号通貨プロジェクトに対してDDoS攻撃が行われるケースは、実は少なくありません。今回攻撃されているビットコインゴールドの場合、非公開のプライベート環境で作成された後にオープンソースになったという開発経緯があります。開発体制が分散型の理念に反している点や、透明性に問題がある点について、多くの開発者から批判を受けていました。Github上では、開発者にプレマイニング(公開前にマイニングをすること)を許可されている点について指摘され、ユーザーは開発チームの信頼性に対して、疑問を抱いているようです。

さらにビットコインゴールドはコードベースが「機能していない」と言われているため、Bittrexを含むいくつかの大手取引所では、ビットコインゴールドを取引所のプラットフォームに追加することを拒否していました。

ビットコインブロックチェーンでは、互換性のない2つのバージョンがお互いのブロックチェーンを区別できない場合に「リプレイ攻撃」という二重決済のようなトランザクションが発生する可能性があります。このリプレイ攻撃リスクに対する対処法が確立されていないことから、開発者の間で大きな批判に晒されています。今後開発者によって修正が進められていくことが期待されていますが、混乱が収まるまで、しばらく時間を要しそうです。

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BBC編集部
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