「匿名性暗号通貨」とは?-プライバシー重視の暗号通貨

2017年1月13日 BBC編集部 0

 匿名性暗号通貨とは送り手・受け手を匿名化した形で取引を行うことを可能とする暗号通貨(仮想通貨)のことです。ビットコインも個人名を公開せずに取引を行うことができますが、実はビットコインを始めとした多くの暗号通貨は完全に匿名な状態ではありません。以下で分かりやすく説明しましょう。 関連記事  それぞれの匿名性暗号通貨の概要は以下の記事で分かりやすく解説しています。 ・ダッシュ(DASH) ・モネロ(Monero) ・ジーキャッシュ(Zcash)   ビットコインの匿名性は完全ではない  よくある誤解に基づくビットコインへの批判の一つに、「匿名で利用できるため違法取引のマネーロンダリングに利用されてしまう」というものがあります。たしかにビットコインは個人情報を一切登録することなく保有・送金できます。  しかしブロックチェーン上には、どのアドレスからどのアドレスへいくら送金されたかなどの情報がすべて公開されています。個人を特定可能な情報は記録されていませんが、アドレスからその人の全ての取引記録を追跡することは可能なのです。   アドレスと特定の個人との紐付け  アドレスから取引記録を辿ることができる以上、アドレスと特定の個人情報が結びつけば、その個人の保有残高や全ての送金記録を知ることができてしまいます。  このようにビットコインなど多くの暗号通貨は取引記録が誰の目からも明らかなため、完全な匿名性を実現できていません。これに対し、暗号通貨のメリットを保ちつつ完全な匿名性を目指すコインを総称して「匿名性暗号通貨」と呼んでいます。 匿名性暗号通貨のメリット  自身の保有残高や取引記録が他人に知られることがなくプライバシーが保護されます。また企業への決済に暗号通貨を用いる場合においても、個人情報の流出といった問題が起こりえますが、匿名性暗号通貨の場合は、心配無用です。 匿名性暗号通貨のデメリット  しかしながら、全ての取引記録を確認できるという点でビットコインは高い透明性を担保していましたが、匿名化は一部その透明性が失われることを意味しています。匿名性暗号通貨は違法取引にまつわる資金洗浄(マネーロンダリング)に利用される可能性が存在します。   匿名性暗号通貨の種類  では、「匿名性暗号通貨」にはどのようなものがあるでしょうか。暗号通貨取引額で上位に入っている「ダッシュ(DASH)」や「モネロ(Monero)」、第2のビットコインとも呼ばれていた「ジーキャッシュ(Zcash)」などが挙げられます。この3つのコインについては別記事で詳しく解説しています。 ・ダッシュ(DASH) ・モネロ(Monero) ・ジーキャッシュ(Zcash)

ダッシュとは?-即時決済可能な匿名性暗号通貨の今後の展望

2017年1月7日 BBC編集部 0

   現在世界には数百種類を超える暗号通貨(仮想通貨)が発行されており、こうしたビットコインに続く暗号通貨のことをアルトコインと呼びます。今回はその中からダッシュ(DASH)の特徴、そして今後の展望について分かりやすく解説していきます。 ダッシュとは?  ダッシュは2014年にEvan Duffield氏により開発された「匿名性暗号通貨」の一種です。ダークセンド(Darksend)という匿名性の高い送金機能を備えており、初期の名称であるダークコイン(Darkcoin)の由来にもなっています。   ダッシュの特徴①-送金元を匿名化  ダッシュのダークセンドは「コインジョイン(CoinJoin)」という仕組みをもとにしています。複数の送金依頼を一時的にまとめた上で、そこから個々の送金先へ送金されるという仕組みです。送金元と送金先の間にプールを挟むことで、送金元アドレスをブロックチェーン上に記録しない形での取引を実現しました。  匿名性暗号通貨の特徴やメリット・デメリットについてはこちらの「匿名性暗号通貨とは?」にて分かりやすく解説していますので、合わせてお読み頂くとより理解を深めることができます。    ダッシュの特徴②-即時決済機能「InstantSend」  またダッシュのもう一つの大きな特徴は「インスタントセンド(InstantSend)」という即時決済機能を備えている点です。ビットコインでは取引が承認されて処理が確定するまで約10分待つ必要がありますが、これを大幅に短縮して1秒間で5回の取引を処理することを実現しています。   ダッシュの普及と今後の可能性  インスタントセンドを用いた即時決済によって、暗号通貨を用いた決済スピードは日常的な利用に用いることができるレベルにまで向上しています。これにより、クレジットカードなど中央集権的な既存の決済サービスとも競合できるかもしれません。  

ドージコインとは?-柴犬モチーフの親しみやすいコインの特徴と将来性

2017年1月6日 BBC編集部 0

   現在世界には数百種類を超える暗号通貨(仮想通貨)が発行されており、こうしたビットコインに続く暗号通貨のことをアルトコインと呼びます。今回はその中からドージコイン(Dogecoin)の特徴、そして今後の展望について分かりやすく解説していきます。 ドージコインとは?-柴犬をモチーフとした親しみやすさ  日本の柴犬を表すインターネットミームである”Doge”をその名に冠するドージコインは、元IBMエンジニアのBilly Markus氏によって2013年に公開された初期のアルトコインの1つです。柴犬をモチーフとして、「楽しく親しみやすい暗号通貨(仮想通貨)」を目指しています。 ドージコインの特徴-寄付金等への活用  仕組みは元となるライトコインとほぼ同様ですが、採掘速度が約1分と速いため発行量も非常に多く、また発行上限も設定されていません。2017年2月現在ではビットコインの約1万倍にあたる約1000億DOGEものドージコインが発行され流通しています。  ドージコインの特徴としてはコミュニティサイトであるReddit内の「Doge Market」があります。Doge Marketでは、ドージコインを用いてビットコインや現実の物品を売買することができます。  また特筆すべき事項としては寄付金等に使われることが多い、という点が挙げられます。2014年ソチ冬季オリンピックにおいて、ジャマイカのボブスレーチームが出場資格があるにも関わらず資金不足で出場が難しくなっていました。そこでドージコインコミュニティが投稿して寄付金を募る活動を行いました。その結果として当時の価値で約3万ドルにも上るドージコインが集まり、ドージコインとビットコインのレートが大幅に上昇するほどの大きな反響を呼びました。 ドージコインの普及と今後の可能性-マイクロペイメントの先駆けへ  以上のほかにもケニアのタナ川流域に井戸を建てるプロジェクトなどにも使われるなど、チップや投げ銭、寄付金等としての使い方が主となっており、公式サイトにおいてもチップとしての利用について言及されています。暗号通貨の大きな利点は送金手数料の安さであり、それを生かしマイクロペイメント(少額決済)において非常に有益であると言えます。ドージコインはその先駆けとして、マイクロチッピングのためのコインとしての将来性を持っているかもしれません。

ネームコインとは?-ドメインが買えるコインの将来性と今後の展望

2017年1月6日 BBC編集部 0

 現在世界には数百種類を超える暗号通貨(仮想通貨)が発行されており、こうしたビットコインに続く暗号通貨のことをアルトコインと呼びます。今回はその中からネームコイン(Namecoin)の特徴、そして今後の展望について分かりやすく解説していきます。 ネームコインとは?  ネームコインとは「.bit」のドメイン取得・管理のためのコインです。ブロックチェーンを価値交換以外の用途に用いた最初のプロトコルとも言われています。 ネームコインの特徴-ドメインの取得・管理  「ドメイン」とは、ウェブサイトのURLに含まれる「.com」「.org」といった要素のことで、インターネット上での住所のようなものです。そして、ネームコインは「.bit」で終わるドメインを購入する手段として発行されています。 ネームコインのメリットー分散型 ドメイン管理システム「.bitドメイン」  現在、世界中のインターネット空間に存在するドメインは全て、「ICANN」という米国の非営利組織によって一元的に管理されています。そのため、ドメインを取得するためには必ずICANNに登録料を支払う必要がありました。  一方、ネームコインの場合は、ユーザーはネームコインを支払うことで「.bit」のドメインを取得できます。このとき取得されたドメインは中央管理者を介すことなく、自動的にブロックチェーン上に記録されます。ネームコインは、中央集権機関(ここでいうICANN)を排した分散型ドメイン管理システムです。 ネームコインのデメリット  ネームコインによって購入された「.bit」ドメインからなるウェブサイトは、ICANNを経由していないため通常のウェブブラウザでは閲覧できません。利便性という面では、デメリットとも言えますが、これも普及とともに解決される問題でしょう。2016年11月中旬現在では、Google ChromeとFirefoxにおいて「.bit」ドメイン閲覧用の拡張機能が提供されています。 ネームコインの今後の可能性ーインターネット空間の民主化  分散型ドメイン管理システムはドメインの中央管理者を不要としました。非中央集権化によってインターネット空間は二つの意味で民主化されたと言えます。  まず一つには価格決定の民主化が挙げられるでしょう。ネームコインの価格は「.bit」ドメインの価格を表しており、ネームコインの価格の変動は「.bit」ドメインに対する需要の変化に対応しています。これはドメインの価格が需要に応じて適切に決定されることを意味しています。  もう一つのポイントは、外部からの干渉を受けない完全に自由なインターネット空間を実現したという点です。「.bitドメイン」はブロックチェーン上に記録されているため改ざん不可能であり、ハッカーの攻撃を受けてもサーバーがダウンしたり内容が書き換えられることがありません。また、政府や中央管理者による検閲や閲覧規制を受けることも一切ありません。  この二点が、ブロックチェーンを用いたドメインが完全に自由なインターネット空間を実現したことの証といえるでしょう。

ライトコインとは?-ビットコインとの違い、特徴と今後の展望について

2017年1月5日 BBC編集部 0

   現在世界には数百種類を超える暗号通貨(仮想通貨)が発行されており、こうしたビットコインに続く暗号通貨のことをアルトコインと呼びます。今回はその中からライトコイン(Litecoin)の特徴、そして今後の展望について分かりやすく解説していきます。 ライトコインとは?-アルトコインの先駆け ビットコインが2009年に公開された2年後の2011年10月、元GoogleエンジニアのCharlie Lee氏がライトコインを公開しました。基本的にはオープンソースであるビットコインをもとにしていますが、最大の特徴はビットコインの1/4の約2分半で送金が完了する点です。   ライトコインの特徴-日常利用向けに開発 ビットコインの送金が約10分の時間を必要とするのは、多くの方がご存知かと思います。しかし、それでは日常的な商品の購入や飲食代の支払いなどの利用にはまだまだ適していません。コンビニで何か商品を買う時に、支払いが完了するまでその場で10分待つなんて考えられませんよね。この問題に対応するため開発されたのが、ライトコインです。 ライトコインのメリット:取引時間の短縮 ライトコインのメリットは、取引承認時間が約10分から約2.5分にまで短縮されている点です。この迅速な取引の実現によって日常的な支払いでも比較的利便性を損なうことなく利用することが期待されています。 ライトコインのデメリット:安全性 一方で、取引承認時間の短縮には安全性という面でデメリットが存在します。取引の承認時間、つまりブロック生成時間が、より短い約2.5分に短縮されるということは「マイニングの難易度がより低く設定されている」ということを意味しています。 このためマイニングを行うマイナーが報酬を得やすくなるのと同時に、悪意のある第三者によるハッキングもビットコインに比べれば容易となってしまいます。   ライトコインの普及と今後の可能性 ライトコインは、初期のアルトコインということで、今でも多くの保有者がおり、時価総額ランキングでも上位ですが、今ではDogecoin(ドージコイン)やMonacoin(モナーコイン)といった、より取引承認時間の短い暗号通貨(仮想通貨)も登場しており、送金時間の短さという優位性は失われつつあるとも言えそうです。 一方でSegwitと呼ばれるビットコインのアップデートに先んじてライトコインに導入するアイデアも挙がっています。ライトコインがビットコインのソースコードを利用しているからこそできる利点といえるでしょう。Segwitが導入されれば、ライトコインを送金の用途として利用する人が増加するかもしれません。今後の動向に注目したいところです。