ブランド品の真贋判定「VeChain」中国のブロックチェーン活用事例紹介

中国では、ブランド品の偽物にもランクがあることをご存知でしょうか?「Plada」「Cucci」のように明らかな偽物もあれば、専門家でないと判定できなく、本物とほぼ変わらないハイランクの偽物もあります。ブランド品の生産を請負った中国の工場がだまって鐘形をそのまま使い、本物とほぼ同じな偽物を生産する場合すらあり、それを見分けることが極めて難しいのです。

メーカーも消費者も頭を抱えている偽物問題を解決には、ブロックチェーンという選択肢があるとBitSE社の管理層が気づきました。

 

ブロックチェーン技術によりブランド品の偽物を防ぐ 

BitSEは「Bit Service Expert(ビットサービスエキスパート)」の略で、「ブロックチェーン技術でグローバル経済活動協力の効率化や信頼コストの削減」を目指している会社です。同社のCOO陸揚氏は中国Louis Vuittonの元CIOで、ブランド品の偽物問題をよくわかっているでしょう。

2015年10月、BitSE社はブロックチェーンを活用した偽物対策のプロジェクト「VeChain」を発足しました。ブロックチェーン技術の記録された情報が改ざんが困難であるという特徴を活用して、商品データの偽造を防ぎ、世界中のどこからでも商品データにアクセスすることを可能とします。

VeChainでは、メーカーおよび消費者向けに2種類のプロダクトを提供しています。メーカー向けのプロダクトは商品管理プラットフォームと商品に内蔵できるNFCチップです。消費者向けのプロダクトはスマホアプリで、消費者はスマホを使って商品が偽物かどうかをすぐに見分けることができます。

 

有名ブランドとのタイアップも果たす「VeChain」

2016年10月11日、中国の「東京ガールズコレクション」ー上海ファッションウィークでは、VeChainは数多くの有名人が愛用しているブランド「Babyghost」とコラボレーションして、全ての服にVeChainのチップを内装しました。このNFC機能を使い、商品の内蔵チップの情報を読み込み、ブロックチェーン上の情報と照らし合わせ、偽物かどうか判断でき、商品の生産情報なども全て確認することができます。

VeChainの技術がその他のブランドに広まることで、中国の偽物問題を解決できるかもしれません。今後の動きにも期待しています。

 

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Wang Pengfei
About Wang Pengfei 4 Articles
1991年生まれ、中国出身。厦門(アモイ)大学卒業後に来日し、外資系コンサルティング会社にて東証一部上場クレジットカード会社や大手生命保険会社などのクライアントを担当。その後、ブロックチェーン技術に出会い、ブロックチェーン企業へのコンサルティングを行うためロジェ・グローバルアソシエイツへ参画。400人以上のメンバーを有する中国「Shanghai Blockchain Meetup」へも積極的に参加しており、中国ブロックチェーン事情について精通し、中国を拠点としたブロックチェーン関連企業にも強いコネクションを持つ。