「ICO」による資金調達の課題、暗号通貨「DASH」が解決の糸口となるか?

ICO(Initial Coin Offering)は、トークン(暗号通貨)の発行を通じた新たな資金調達手段です。分散型アプリケーション(DApps)内で使用できるトークンをローンチ前に売り出すものもあれば、配当権や議決権を付与した株式に近い性質を持つトークンを発行していることもあります。今回の記事ではアルトコインの一つ「DASH(ダッシュ)」がICOにおける問題点をどのように解決するのか、という点について解説していきます。

ICOとはなにか?についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

「新たな資金調達手段『ICO』とは?」

 

浮き彫りになったICOの問題点とは?

最近ではICOにおいて10分足らずで数億円規模の資金調達に成功する事例が現れるなど、プロジェクトの初期の資金調達方法として活用が進んでいます。しかし、その一方で、ICOの問題点やリスクについても言及されるようになってきました。ICOの問題点は、「そのプロジェクトの信頼性を測ることが難しい」という点です。

従来の株式市場への上場によるIPOでは、上場審査や監査情報の公開など、その企業の信頼性について十分に情報を得られるようになっています。しかしながらトークンを発行し販売するというICOは誰もが出来てしまうため、ICOを行う主体が果たしてサービスを完成させることができるのかなど、必ずしも正しい情報が手に入るとは限らないのです。

さらに、ICOが一度成功すれば開発者は資金を調達できるため、開発者にとって公開したスケジュールに従ってサービスの開発を行うインセンティブは薄れます。通常の株式であれば議決権を行使し経営陣の交代などを求めることができますが、ICOの場合はトークンを購入した後は待つしかありません。

 

DASHは、ICOの問題点をどうやって解決するのか?

DASHについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

→「DASH(ダッシュ)とは?-即時決済可能な匿名性暗号通貨の今後の展望」

DASHではこのような問題を解決することができます。DASHの支払いメカニズムに従えば、ICOを通じて調達した資金は一度にまとめてではなく、一か月ごとに支払われます。また調達資金の支払いは自動ではなくDASHのマスターノードの投票により決定されますので、開発者は常にサービスのローンチに向け開発を進めるインセンティブを持っているのです。

このようなマーケットインセンティブは、開発を集中的かつ効率的に行うように開発者に働きかけるとともに、分散型アプリケーション開発が非効率的になってしまう問題を解決する糸口となるでしょう。




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BBC編集部
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