業界内パワーバランスの分散化を進めるブロックチェーンスタートアップ3社

 

今回はブロックチェーンビジネスを展開している3つのスタートアップ企業について紹介していきます。これらはそれぞれ金融業界や広告業界の既存の構造にブロックチェーンでアプローチしており、今後業界内でパワーバランスの集中構造が崩れ、分散化が進んでいく可能性があります。大まかではありますが、彼らが取り組んでいる業界内の課題とともに、概要を紹介して参ります。

Wish Finance社

中小企業向けローンの契約は、その作業に時間がとてつもなくかかる上に、借り手にとっては極めて制約された選択肢しか提供されていないように感じられるそうです。 Eugene Green(ユージーン・グリーン)氏によって設立されたWish Finance(ウィッシュ・ファイナンス)社は、中小企業のローンオプションを、ブロックチェーン上で提供することに重点を置いています。中小企業は、予測モデルや資産ではなく、会社の実際のキャッシュフローに基づく金利でWish Finance社を通じて融資を受けることができるようになります。

Wish Finance社は、Point of Sales(POS)というローン返済用に開発された分散型ソリューションをベースにビジネスを展開しています。融資を受けた中小企業は、各取引を行う際に、ブロックチェーン上のPOSを経由します。 ここでPOSを経由する際に、あらかじめ設定された数%の金額がWish Finance社に返還されることにより、中小企業はローンを返済することができます。ブロックチェーン上で取引が透明化されることにより、貸し手と借り手双方にとって信頼性を築きやすくなりました。

 

BitClave社

ブロックチェーンと暗号通貨(仮想通貨)に対して最も期待を寄せられている役割のひとつとして挙げられるのが、「市場における中央集権構造を破壊し、分散化を推し進めること」です。BitClave社はまさにその役割を果たそうとしている一例として挙げられるでしょう。現在個人が利用する検索エンジンとしては、GoogleやFacebookが有名です。しかし、ユーザーは検索をすると同時に多くの情報を引き換えにして、広告ネットワークのなかに飛び込まされることになります。BitClave社は、個人が自身のデータの主導権をGoogleやFacebookに奪われることなく、自分の意志に基づいて管理できる世界を実現しようとしています。

BitClaveについては下記記事にまとまっているので、ぜひご覧ください。

広告配信の分散化を進めるBitClaveプロジェクト

http://businessblockchain.org/bitclave_project_basetechnology

Ripio Credit Network社

現在世界中の起業家たちは、fintechにブロックチェーンが活用できる可能性に魅了されています。私たちが今利用できる金融サービスは、すべてがあらゆる制約の支配下にあり、法律に固められています。しかし、Ripio Credit Networkのような分散型サービスを使うことによって、企業や個人は国境を越えて現金融資のプロセスを合理化することができます。Ripio Credit Networkでは、Etheriumに基づくトークンが発行されます。ここでのスマートコントラクトは、借り手、貸し手、共同署名者間で行われます。このシステムは暗号通貨に基づいているため、取引を世界中で行うことができると同時に、ローン(貸付資金)の充実にもつながります。これらの直接取引は、貸し手のリスクを軽減するのに役立つ仲介者として機能しながら、基本的にはほぼ手数料をとりません。

 

以上、3つのプロジェクト紹介でした。これら3つに関して共通していることは、いずれもICOを実施してビジネスの資金調達から初期展開までをハイペースに行っているということです。 ICOは、伝統的な資金調達方法を踏む代わりに、これらの企業に、サービスに利用できるコインを流しながら、資金を調達する機会を提供します。それが成功すれば、そのコインの価値の上昇により、投資家に大きな利益をもたらすという利点があります。今後も成長著しいブロックチェーンビジネスに注目です。

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BBC編集部
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