Global KeyPlayer Interview vol.2 FirstBlood 共同創業者 Marco氏

当連載では、海外の暗号通貨およびブロックチェーンに関わるキープレイヤーにインタビューを行います。キープレイヤーの方々が関わる事業についてはもちろんのこと、業界の展望などについて話を伺っていきます。

第2回目となる今回は、FirstBlood 共同創業者のMarco氏に話を伺いました。

 

ご自身のことと、携われている事業について伺えますか?

FirstBloodの共同創業者であり、ビジネスデベロップメントのヘッドをしているマルコ・クエスタです。初めはフィンテックの分野でAlt-Optionsという会社を立ち上げ、初の電子通貨でのリテールトレーダーのためのトレーディングプラットフォームを提供していた際にブロックチェーン技術に出会いました。この技術はEスポーツに応用し、パワーゲーマーに受け入れられると考え、現在取り組んでいます。

 

ゲーミング業界へのブロックチェーン技術の関係性について教えてください。

はい、我々の会社がどのようなことをしているのかお話ししますね。FirstBloodは、ブロックチェーンベースのEスポーツ競技のプラットフォームであり、参加者が互いに競争し対価を得るものです。なぜブロックチェーンでのEスポーツが革新的であるかというのは、全てが透明性に基づいているからです。自分自身に賭けた場合、その金額やいつ起きたかをリアルタイムに公開するので、それに対して友達に自慢する人から、不正が起きないよう管理するレギュレーターまで全員にすぐにわかります。そのため、ゲームに関わる人々すべてにとって、より民主的で、早くて、効率的なプラットフォームを実現できます。

 

特に注目しているブロックチェーンのプロジェクトなどはありますか?

Eスポーツのアプリケーションや支払いに関連する部分は、ブロックチェーンがまず価値を与えられるところだと思います。その後は、分散化したネットワークであるというブロックチェーンの特徴からも、より透明性の高い情報の共有という部分でその性質をもっと生かすことができれば、KYCやAMLなどの個人情報管理をより強固にして、ある特定のプラットフォームに参加しているのは、この特定人物だということをレギュレーターも含めて知ることができます。この仕組みは未成年者の参加の阻止など、個人・プラットフォーム運営者・レギュレーターにとっての悩みの種をなくすことにつながります。

(何か注目している特定のプロジェクトはありますか?)

Golem(ゴーレム)という分散化したスーパーコンピューターのプロジェクトはとてもクールだと思います。みんながそれぞれのコンピューティングパワーを持ち寄って計算問題を解決する取り組みはとても興味深いです。あとはToken Card(トークンカード)というプロジェクトも興味深いです。この会社は、イーサリアム上の価値に基づいたデビットカードを作りました。それ自体はビットコインや他のイーサリアムプロジェクトでもあったのですが、トークンカードは、イーサリアム上にあるどのトークンも使えて、それがVISAカードの決済として使えるというのは非常に素晴らしいと思います。今後さまざまなサービスが融合して、ユーザーが非常に簡単に使えるようになることが、分散化世界が現実世界に価値をもたらすことにつながると思います。

イーサリアム上のソーシャルネットワークを提供するAkasha(アカシャ)というプロジェクトも興味深いです。これは、真に分散化されたネットワークであり、Facebookのような大きな中央組織に管理されるものではないので、個人情報が中央組織によって意図と反する形で使われたり売買されることのない民主的で透明性の高い仕組みとなります。

 

アジアや日本のブロックチェーン市場についてどう思いますか?

もちろん、国によって違うと思います。日本は規制に関してより進んでいてでビットコインを通貨として認めようとしているので、リテーラーとしては商機があると思いますし、トークンを使ったオンラインのゲーミングは大きな市場だと思います。まだ日本に行ったことはないですが、これら2つのカテゴリは日本において最も可能性があると思います。

 

ご自身の2017年の動きについて教えてください。

現在、全精力をFirstBloodの成功のためにかけています。今は10人の小さなチームですが、マーケティング部隊やコンテンツデベロッパーなどを含めて今後拡大していく予定です。

現在アルファ版を終了するところで、100人規模の人に参加してもらいました。2017年6月ごろにはベータ版を公開する予定で、数千人が参加に興味を示してくれています。現在はイーサリアムのテストネット上にありますが、ベータ版では本番のブロックチェーンに乗せることになります。スタートアップでは珍しいことだと思いますが、当初の計画通りにプロダクトを発表し、人々にテストしてもらえることを誇りに思っています。

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BBC編集部
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