ステーブルコインはどのように安定性を維持するのか

貨幣を通して、商品は価値があるのか、どのぐらいの価値を持っているかなどのことを知れます。教科書においては、貨幣の「価値の尺度」機能と呼ばれます。価値の尺度は貨幣の最も重要かつ基本的な機能であります。

しかし、ブロックチェーン資産に関する価値の尺度はそれほどわかりやすいものではありません。仮想通貨の価値変動が非常に大きいので、仮想通貨市場には「安定」という言葉は存在しません。それに対して不思議な点は、不安定の仮想通貨市場にも「安定仮想通貨」があります。その「安定仮想通貨」本当に安定性を持っているのだろうか。

現実版の「安定仮想通貨」の歴史

今の我々はよく「安定仮想通貨」を口にしますが、実際のところ、「安定仮想通貨」はあくまで暗黙的に認められた言い方にすぎません。「安定仮想通貨」に関する適切な解釈、あるいは公式的な定義は一切存在しません。主流的な解釈から情報を引き出すと、現存の「安定通貨」を簡単に「価値変化が小さい通貨」という意味です。当然、これはただ市場メガニズムによる認識できる表象だけです。

現実社会から「安定通貨」を見に出せたいなら、金に裏つけられたドルは一番わかりやすい例だと考えられます。ドルの歴史を簡単に整理すると、その「安定」の地位は多国の合意による産物であり、アメリカの総合国力の象徴であります。したがって、「安定通貨」の誕生とその地位の維持は複雑かつ困難な過程だと考えられます。

1944年7月、アメリカで開かれた連合国通貨金融会議(45ヶ国参加)で、ブレトン・ウッズ協定が締結されました。ブレント・ウッズ体制により、1オンス35USドルと金兌換によってアメリカのドルと各国の交換比率が規定され、ドルを基軸とした固定為替相場制は確立されました。

ブレントウッズ体制(Bretton Woods system)によって、米ドルは国際通貨体制の中心になりましたが、当時、ポンドは主流的な通貨として使われています。あの時代には、ポンド圏は広く、ポンドはドルより安定でした。しかしその後、ポンドもその安定性をを徐々に失ってしまいました。ポンドの衰弱と同時に、アメリカは数多くの新政策を採用し、経済を促進させました。その高速の経済発展は米ドルの安定性の基礎となりました。

米ドルが徹底的に安定したか

世界第二次大戦によるドル流通量の不足、その後、マーシャルプランによる米ドルの過剰発行、金本位崩壊後のドル危機、1976年の国際通貨基金協定の第二次改正から誕生した新たな国際通貨体制及びその体制の解体(2008年の経済危機による影響)などのことは発生しました米ドルは今までも「安定通貨」の地位を維持できましたが、その過程は順調とは言えません。

歴史は「安定通貨」が絶対的な安定性を持っていないことを証明しました。「安定通貨」も変化が起き、問題が生じます。しかし、ほかの通貨と比べると、「安定通貨」がより信頼できる価値の尺度機能を持っています。なぜなら、アメリカの経済力が米ドルの価値を保証したと同じく、その裏に付けられたものが安定通貨の価値を保証したからです。

では、米ドルに裏付けられたブロックチェーン資産は「安定仮想通貨」になれるでしょうか。確かに、このような「安定仮想通貨」は存在しますが、「安定仮想通貨」はその一種類に限りません。

法定通貨に裏付けられた「安定仮想通貨」

現在安定仮想通貨には20種類以上あります。USDTGUSDPAXなどは米ドルに裏付けられた安定仮想通貨を代表しています。そのほか。20189月では、世界初の人民元(CNY)に裏付けられた安定仮想通貨WITが発行されました。より多くの人が安定仮想通貨市場に参入することによって、安定仮想通貨の価値を保証する方式も多様化しています。

ブロックチェーン資産に裏付けられた「安定仮想通貨」

DAIはその種類の安定仮想通貨の代表となります。DAIUSDTのような仮想通貨と違い、その「通貨の生産」は現代銀行のシステムを参考しました。現代銀行システムにおいては、資産(有形資産と無形資産両方とも可)を担保することで通貨が「生産」されます。それと同じく、DAIを手に入れるため、まずはブロックチェーン資産を担保しなければなりません。

多種類の安定仮想通貨間の比較

USDT

TUSD

DAI

コンセンスプロトコル(レイヤー1

Ominilayer協定

イーサリアム

イーサリアム

スマートコントラクト

利用できない

利用できる

利用できる

担保となる対象

米ドル

米ドル

ブロックチェーン資産

為替レート

11

11

11

審査の透明度

曖昧

明確

審査なし

安定仮想通貨は市場に対してどのような意味を持つか

元々ブロックチェーン資産の価値変化が大きく、台帳の記録機能がうまく果たせません。その特徴はブロックチェーン資産の流通性を制限しました。安定仮想通貨は大幅にこの問題を改善することができます。そして、安定仮想通貨の存在によって、人々がより安全かつ平穏な取引をできます。安定仮想通貨の発展には重大な意味を持っています。その発展によって、ブロックチェーン資産と法定通貨を担保とする金融資産の間に存在する疎隔が緩和され、ブロックチェーン資産のより多くの使え道を見に出せます。

安定仮想通貨の安定性を維持するために必要かつ不可欠の要素

まずは、現状から見ると、安定仮想通貨はとある担保制度を基礎としなければなりません。黄金は世界的に認められたハードカレンシー(国際通貨)であるので、米ドルは黄金と連動しています。ビットコインなどの主流的な仮想通貨は米ドルと兌換できますが、ビットコインの価値変化が激しいなので、ビットコインは貨幣より、儲蓄、投資に値する資産に見られています。貨幣ではなく、価値があるものである以上、ビットコインは真の「価値の尺度」という役割を果たせません。よって、ビットコインなどの仮想通貨は安定仮想通貨の担保になりません。

次には、持続可能かつ安定、有力なインセンティブシステムがあるこそ安定仮想通貨の安定性を維持できます。

透明ではないプロトコル、曖昧な情報、コード更新の遅延、いずれも安定仮想通貨の安定性に影響を与えます。したがって、多くの民間団体が常により多くの人に認められ、安全かつ透明なスマートコントラクトシステムを作りせよ、と呼びかけています。持続可能なインセンティブシステムの存在によって、安全仮想通貨の安定が確保されます。

原文:安定仮想通貨はどのように安定性を維持するのか:http://public.tokenup100.com/page/article.html?articleId=f348ecd0c95d4703968f1a7a6748fdc5&from=groupmessage&isappinstalled=0

Translated by Hengcheng Lin

Photo from:http://public.tokenup100.com/page/article.html?articleId=f348ecd0c95d4703968f1a7a6748fdc5&from=groupmessage&isappinstalled=0

本文は著者の許可を得た上、BBCに翻訳や編集された文章です。

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BBC編集部
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ブロックチェーンビジネス研究会(略称:BBC)編集部です。中立的な立場からのブログ配信を行っています。海外でのブロックチェーンに関する新聞、コンセプト、ビジネスモデルを紹介し、懇親会で教育界と業界の交流できる機会を提供しております。