イリノイ州が出生証明書をブロックチェーンで管理へ

2017年8月31日、北米イリノイ州の政府が出生証明書のデジタル化に向けて、ブロックチェーンによる管理システムのテストを開始したことを発表しました。州政府は、ブロックチェーン上でIDを管理するプロジェクトの実績があるEvernym社というスタートアップ企業と協力し、試験プロジェクトの実施に向けて準備していくようです。

イリノイ州のブロックチェーンビジネス広報担当者であるJennifer O’Rourke氏によると、現在開発中のプラットフォームは、個人が一生涯に渡って使うことができる、個人IDを一元管理できるツールの元となる可能性があるそうです。

ブロックチェーンスタートアップを支援しているイリノイ州

O’Rourke氏は「このパイロットテストでは、法人や政府などの公的機関が、個人のIDが必要となってくる場面において、その正当性を証明することができるようになる可能性があります。」とインタビューに答えています。今回のパイロットバージョンのプログラムでは、子どもの出生にあたり、両親や医師が公式に子どもの情報を登録できるブロックチェーンベースのツールを開発し、テストするようです。これらのツールは、World Wide Web Consortium(W3C)内にある、特別チームによって開発されているそうです。
このプロジェクトは「イリノイ州ブロックチェーンイニシアチブ」と呼ばれる大きなプロジェクトのなかの一部であるそうです。イニシアチブ全体の目的として、州のブロックチェーン企業にとって好ましい環境の創出と、政府がブロックチェーンを構築する際の障壁を排除することが挙げられています。このイニシアチブのパートナー機関には、国務貿易省(DCEO)、保険局(DOI)、および革新技術局(DoIT)が含まれています。

個人のIDが出生時からブロックチェーンで管理される時代へ


州政府機関は、出生時に個人の登録データを確認するだけでなく、個人の名前、生年月日、血液型などに関連する情報を暗号で署名します。その情報は、個人が法的な成人になるまで、法的な保護者によって承認された場合にのみアクセス可能な、改ざん不能の分散型元帳に保管されるそうです。

個人のIDとブロックチェーンの分野は現在非常に注目を集めている分野です。これからも様々な形で、政府主導のIDプロジェクトが出てくる可能性があります。引き続き、ブロックチェーンの活用方法について注目です。

 

分散型IDについてはこちらから

http://businessblockchain.org/decentralized-identity-foundation-announced-formation
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BBC編集部
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