【IOTA創業メンバーDominik Schiener氏 BBC独占インタビュー】後編

このたびブロックチェーンビジネス研究会では、IOTAプロジェクトの創業メンバーのひとりであるDominik Schiener氏にインタビューを行いました。本記事は、前編に続く、後編記事になります。

 

IOTAの数ある機能のなかでも、最も重要な特徴はなんですか?

スケーラビリティの特徴を除けば、取引手数料が掛からないということがIOTAの最も魅力的なポイントと言えるでしょう。ビットコインやイーサリアム上でビジネスを展開する際に、一番のネックとなるのは取引手数料です。結局のところ、全てのビジネスパーソンは利益を得るためにビジネスモデルを作ります。もしIOTAを使用すれば、彼らが取引によって得ている利益を明確に計算することができます。

IOTAの真価は、マイクロペイメントの場面において更に発揮されると思います。IOTAはパーミッションレス型であり、マイクロペイメントを可能にする唯一のブロックチェーンです。そして未来においては、機械はマイクロペイメントシステムに基づいて、互いにやり取りすることでしょう。

 

IoT時代を見据えて、既に様々なテストを行っているかと思います。実際にIOTAを利用したIoTプロジェクトについて、教えて頂けますか?

ここでは、ほんのいくつかしかご紹介できません。ですが、我々が取り組んでいるプロジェクトのほとんどはモビリティ、エネルギー、ヘルスケア、スマートシティに関連したものです。私たちは世界中の大企業と協力をしていますが、現在取り組んでいるプロジェクトのうち、いくつかを紹介します。

Car eWallet

これは想像がつきやすいかと思います。車にIOTAウォレットを与え、自動的に内部のサービス(インフォテイメントやオンデマンド)、外部のサービス(駐車料金や通行料金)に対して、車で支払いができるというものです。IOTAはこの点については完璧に適しており、特に我々が提供する「Flash」」を用いれば、瞬時に支払うことが可能です。

第四次産業革命

仕事場ある機械のセキュリティーを強めるために、ドイツとフランスにあるいくつかの大手製造企業と一緒に取り組んでいました。システムの脆弱性(アタックベクター)は、ユーザーが増えるほど高まり、セキュリティが困難となります。これらの問題を解決するために、IOTAでは自動で問題を追跡し、いつ何が起こったか、あるいはどんなコマンドが実行されたのかを知ることができます。またIOTAでは遠隔地からでも、安全に機械をコントロールすることができます。

デモの様子はこちらから: https://audit-trail.tangle.works/

 

CarPass

Volkswagen, Innogy and BigchainDBと共に開発を進めていて、車にセキュリティの自動追跡機能を与え、いつ何が起こったかを確認できるようにしています。第三者に共有される走行距離やGPS座標などのデータは、とても興味深い分野です。これもまた、プライベートブロックチェーンと承認のないパブリック台帳の両方を利用可能とした全く新しいものとなっています。

分散型データ市場

20を超える企業と共に、プライマリデータ市場のパブリックデモンストレーションを設立しているところです。このデータ市場は機械間のマイクロペイメントでの売買を可能にする基盤となります。データはとても貴重なもので、IOTAはそれらのデータを安全に売買することを可能にします。これらの詳細については、間も無く発表されると思います。

IOTAプロジェクトの今後の展望についてお聞かせください。

IOTAの主な関心は、全ての機械に最も利便性の高いウォレットを提供し、そこにIOTAの安全性を統合することです。その段階に至るにあたって、一秒間1000取引を行える最初のプロダクトを来年までにリリースするために、我々は現在多くの取り組みを行っています。

今後数ヶ月後以降に、いくつかの大手企業や政府とのパートナーシップを発表します。IOTAが業界の中でリーダー的機関になり、分散型技術における調査または発展、そしてその協力、共同制作、共同開発、起業、これら全てを牽引する存在になりたいと思っています。

 

IOTAは日本市場への参入を考えていますか?

もちろんです。日本はIOTAの鍵となるマーケットの一つで、既にいくつかの大手銀行または大手製造企業と固いパートナーシップを結んでいます。私とDavidは、個人的に最初のローカルミートアップを10月に日本で行いたいと考えています。またそれとは別に日本にIOTAのオフィスを置くことを計画していて、東京は数あるリストの中でも高い優先度にあります。

最後にひとこと、お願いいたします。

IOTAと共にテクノロジーを超え、全ての企業、スタートアップ、独立開発者など全ての人が参加できる繁華なエコシステムを作りたいと考えています。日本市場においてもコミュニティ社会の貢献し、企業、スタートアップと共に働きかけたいと思っています。もし何か我々のプロジェクトに対して気になることがありましたら、気軽にご連絡下さい!

本日はありがとうございました。

 

ブロックチェーンビジネス研究会では、ブロックチェーンビジネスに携わる最先端のプレイヤーたちの動向に注視して、その様子をお伝えしていきたいと思います。今後もインタビュー記事を公開予定ですので、ぜひご覧ください。

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BBC編集部
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