JPモルガンがZcash(ジーキャッシュ)のセキュリティ技術を採用

2017年5月26日 BBC編集部 0

2017年5月21日から24日にかけてZcash(ジーキャッシュ)の価格が高騰し大きな話題となりました。2016年10月28日にローンチされてから徐々に価格が落ち最近では100$を彷徨っていたZcashですが、5月21日夜から価格が急上昇し遂に約300ドル近くまで到達しました。ローンチ時の価格高騰と大幅下落以来あまり目立った動きのなかったZcashですが、この価格の上昇には、JPモルガンがZcashで用いられているセキュリティ技術を採用したことが要因として考えられます。詳しく見ていきましょう。   Zcash独自の暗号化技術「ゼロナレッジセキュリティ」を採用 暗号通貨Zcashの開発企業であるZcash Electric Coin Company(ZECC)は、世界最大の銀行JPモルガンと自身の持つエンタープライズ向けセキュリティ「Quorum」にZcashのゼロナレッジセキュリティーレイヤーを導入するためにパートナーシップを結んだと、2017年5月22日に行われたConsensus2017で発表しました。 JPモルガンが開発した「Quorum」はスマートコントラクト機能を持つイーサリアムベースのエンタープライズ向けのブロックチェーンです。ここにZcashの「ゼロナレッジセキュリティ」と呼ばれる暗号化技術を導入し、Quorumのセキュリティを強化するとのことです。 ZECC代表でZcashの開発者であるZooko Wilicox氏は「Quorumを通じ世界最大規模の金融機関であるJPモルガンはブロックチェーンの活用可能性をリードしており、我々Zcashはブロックチェーン上の資産を暗号化しセキュリティを高める技術において提携することで新たな可能性を実現できるだろう。」と述べています。 Zcashについてはこちらの記事で詳しく解説しています。 →「ジーキャッシュとは?-第二のビットコインとも言われる匿名性暗号通貨」   Zcashとイーサリアムの関係性 Zcashがローンチされる前から、Zokko Wilcox氏はイーサリアム(Ethereum)との繋がりの可能性を述べていたものの、当時は具体的な計画はありませんでした。しかし今回、JPモルガンの「Quorum」に技術提供を行ったことで、イーサリアムとの連携が実現したことになります。今後、様々なビジネス分野での活用を目指すZcashにとって、イーサリアムベースのJPモルガンのQuorumとの提携は、Zcashに大きな発展をもたらすことになるのではないでしょうか。今後の動きにも注目です。   (画像はETH News “J.P. Morgan’s Quorum To Integrate Zcash”より)

ジーキャッシュとは?-第二のビットコインとも言われる匿名性暗号通貨

2017年1月20日 BBC編集部 0

   現在世界には数百種類を超える暗号通貨(仮想通貨)が発行されており、こうしたビットコインに続く暗号通貨のことをアルトコインと呼びます。今回はその中からジーキャッシュ(Zcash)の特徴、そして今後の展望について分かりやすく解説していきます。 ジーキャッシュとは?  ビットコインがインターネットにおける「http」だとしたら、ジーキャッシュは「https」に当たります。この機密性とは、送金などにおける匿名性のことです。第二のビットコインとも言われたことや、多くの著名なエンジニアや投資家が支援を表明していたことで、2016年10月28日の取引開始とともに1ZECが3299BTCをマークするなど、大きく注目を集めました。 匿名性暗号通貨の特徴やメリット・デメリットについてはこちらの「匿名性暗号通貨とは?」にて分かりやすく解説していますので、合わせてお読み頂くとより理解を深めることができます。   ジーキャッシュの特徴-匿名性暗号通貨 ビットコインの場合は、ユーザーが送金や受け取りの際に利用するアドレス情報(パブリック・キー、公開鍵)とユーザーの個人情報が紐付いてしまうと、ユーザーの持っている暗号通貨の残高やいくら送金を行っているかが筒抜けになってしまいます。なぜならば、ビットコインブロックチェーン上のデータはブロックエクスプローラーを用いて、誰でも閲覧できてしまうためです。  しかし、Zcashでは送金者のアドレスや送金額は、他のユーザーからは見れません。もちろん、ブロックチェーンの特徴である分散型のシステムを保ったままです。Zcashでは、「閲覧キー」を持っているユーザーしか、該当するトランザクションの内容を見ることができません。そのため、Zcashでは閲覧できるユーザーを自由にコントロールすることができるのです。     ジーキャッシュの普及と今後の可能性 ジーキャッシュはローンチとともに大きな高騰を見せましたが、2017年3月現在では1ZECあたり0.03BTC程度に落ち着いており、一種の投機であったと考えるべきでしょう。その原因としてはジーキャッシュそのものに対する期待に加え、プレセールが行われなかったことで市場が過剰な期待感を持ったということが挙げられるでしょう。 ジーキャッシュの大きな特徴はやはりその匿名性です。ジーキャッシュが送金者と金額を匿名化する仕組み自体は様々に応用が可能ですので、今後の発展に期待したいところです。