ベトナム政府、暗号通貨の合法化へ

2017年8月29日 BBC編集部 0

2017年8月25日、ベトナムの公式通信機関であるVNA(Vietnam News Agency)は、ベトナムのグエン・スアン・フック首相が、bitcoin(ビットコイン)やEthereum(イーサリアム)をはじめとする暗号通貨(仮想通貨)の取り扱いを定める法整備計画を承認したことを発表しました。これに伴い、近くベトナム国内で暗号通貨が合法化されることが期待されています。 グエン・スアン・フック首相は、法務省主導で現状の法制度の見直しを進めるように要請しており、ベトナム国家銀行と4つの関係省庁(情報通信省、公安省、工商省、財務省)と連携して改正案を策定していくそうです。 発表された今後の方針によると、2018年末をめどに通貨に関する法的規範文書を準備する計画のようです。それに先立ち、現行法の見直しは2018年8月までに完了する見通しです。2019年6月には暗号通貨に関する税制関連法の申請が完了し、同年9月には犯罪予防策や新法令の違反に関する規定が整備された状態を目指しているそうです。 IT産業への外国資本誘致を進めるベトナム また今回の法整備には、2015年に策定された民法上の財産権の適用対象を見直す計画も盛り込まれているようです。これにより、ベトナム内外の暗号通貨保有者や投資家の財産権や利益が、今後より一層保護されていくものと期待されます。 ベトナムでは国を挙げてIT人材の育成を行っており、近年多くの日本企業において、オフショア開発の拠点として注目を集めています。既にfintech(フィンテック)関連で、オンライン決済関連のサービス開発が積極的に行われているベトナムですが、今回の暗号通貨関連の法整備によって、ビットコインなどのメジャーな暗号通貨が合法化されると、今後その勢いはさらに増していくでしょう。   参考:http://en.vietnamplus.vn/government-considers-recognising-bitcoin-in-vietnam/116916.vnp

Zcashに対応するウォレットがApp Storeに登場、iPhoneから送金可能に

2017年5月1日 BBC編集部 0

Appleは、「Zcash(ジーキャッシュ)」に対応した暗号通貨ウォレットアプリ「Jaxx」のApp Storeでの取り扱いを認可しました。 Zcashについてはこちらの記事で詳しく解説しています。 →「Zcash(ジーキャッシュ)とは?-第二のビットコインとも言われる匿名性暗号通貨」   Appleと匿名性暗号通貨の歴史 Zcashは、ゼロナレッジセキュリティを通じ、取引内容を第三者に公開することなく取引を実行できます。しかし、匿名性暗号通貨にはマネーロンダリングなどに使われる危険性が以前から指摘されており、Appleは過去に同じく匿名性暗号通貨の「Dash(ダッシュ))に対応するウォレットアプリをApp Storeで認めていない時期もありました。 匿名性暗号通貨についてはこちらの記事で詳しく解説しています。 →「匿名性暗号通貨とは?」 Jaxxは、複数の暗号通貨に対応したモバイルウォレットアプリで、Zcashに初めて対応しました。そしてAppleは、厳重な承認審査を行い、Zcashの技術的側面に可能性があると判断した結果、承認に至りました。 さらにJaxxに加え、ブラジルのウォレットアプリ「Smart Wallet」もZcashへの対応を発表しました。これによってブラジルではスマートフォンを通じ、税金や日常での支払いなどあらゆる決済をZcashで支払うことができようになるとのことです。   匿名性暗号通貨のモバイル送金によって何が実現されるのか 匿名性暗号通貨としてはZcashのほかにDashや「Monero(モネロ)」などが開発され、流通しています。匿名性暗号通貨の持つ「匿名性」という特徴によって、「誰から誰へといくら送金されたのか」といった情報が全て暗号化されるメリットはプライバシー保護の観点から考えると大きなメリットがあると言えるでしょう。匿名性暗号通貨がiPhoneやMacを通じ送金できるようになったことで、個人間送金におけるプライバシー保護が大きく進展したと言えます。   ※画像はJaxxの公式Twitterアカウント(@jaxx_io)より

ジーキャッシュとは?-第二のビットコインとも言われる匿名性暗号通貨

2017年1月20日 BBC編集部 0

   現在世界には数百種類を超える暗号通貨(仮想通貨)が発行されており、こうしたビットコインに続く暗号通貨のことをアルトコインと呼びます。今回はその中からジーキャッシュ(Zcash)の特徴、そして今後の展望について分かりやすく解説していきます。 ジーキャッシュとは?  ビットコインがインターネットにおける「http」だとしたら、ジーキャッシュは「https」に当たります。この機密性とは、送金などにおける匿名性のことです。第二のビットコインとも言われたことや、多くの著名なエンジニアや投資家が支援を表明していたことで、2016年10月28日の取引開始とともに1ZECが3299BTCをマークするなど、大きく注目を集めました。 匿名性暗号通貨の特徴やメリット・デメリットについてはこちらの「匿名性暗号通貨とは?」にて分かりやすく解説していますので、合わせてお読み頂くとより理解を深めることができます。   ジーキャッシュの特徴-匿名性暗号通貨 ビットコインの場合は、ユーザーが送金や受け取りの際に利用するアドレス情報(パブリック・キー、公開鍵)とユーザーの個人情報が紐付いてしまうと、ユーザーの持っている暗号通貨の残高やいくら送金を行っているかが筒抜けになってしまいます。なぜならば、ビットコインブロックチェーン上のデータはブロックエクスプローラーを用いて、誰でも閲覧できてしまうためです。  しかし、Zcashでは送金者のアドレスや送金額は、他のユーザーからは見れません。もちろん、ブロックチェーンの特徴である分散型のシステムを保ったままです。Zcashでは、「閲覧キー」を持っているユーザーしか、該当するトランザクションの内容を見ることができません。そのため、Zcashでは閲覧できるユーザーを自由にコントロールすることができるのです。     ジーキャッシュの普及と今後の可能性 ジーキャッシュはローンチとともに大きな高騰を見せましたが、2017年3月現在では1ZECあたり0.03BTC程度に落ち着いており、一種の投機であったと考えるべきでしょう。その原因としてはジーキャッシュそのものに対する期待に加え、プレセールが行われなかったことで市場が過剰な期待感を持ったということが挙げられるでしょう。 ジーキャッシュの大きな特徴はやはりその匿名性です。ジーキャッシュが送金者と金額を匿名化する仕組み自体は様々に応用が可能ですので、今後の発展に期待したいところです。

モネロとは?-プライバシー重視の匿名性暗号通貨

2017年1月13日 BBC編集部 0

 現在世界には数百種類を超える暗号通貨(仮想通貨)が発行されており、こうしたビットコインに続く暗号通貨のことをアルトコインと呼びます。今回はその中からモネロ(Monero)の特徴、そして今後の展望について分かりやすく解説していきます。   モネロとは?-「安全でプライベートかつ、追跡不可能な暗号通貨」  モネロは元ビットコインコア・エンジニアのWladimir J. van der Laan氏によって2014年に公開された匿名性暗号通貨です。「安全でプライベートかつ、追跡不可能な暗号通貨」を目指し、リング署名(Ring Signature)という方式を導入しています。   モネロの特徴-「リング署名」による匿名化  多くの暗号通貨では送金処理の際、自分の秘密鍵・公開鍵を用いて署名を行っています。これに対しモネロでは複数人の公開鍵を用いる「リング署名」によって送金処理を行うことで、署名した複数人のうちの誰が送金を行ったのかがブロックチェーン上からでも判断できないようになっています。これにより、送金者を匿名化しプライバシーを保護しています。  匿名性暗号通貨の特徴やメリット・デメリットについてはこちらの「匿名性暗号通貨とは?」にて分かりやすく解説していますので、合わせてお読み頂くとより理解を深めることができます。   モネロの普及と今後の可能性-匿名性とリスク  モネロの大きな特徴はやはりその匿名性であり、それゆえに資金洗浄(マネーロンダリング)リスクが常につきまといます。実際に2016年9月には、違法ドラッグや個人情報が取引される世界最大級のオンライン・ダークマーケットのAlphaBayにおいて、モネロが決済通貨として採用されました。またそれに伴って取引量・価格ともに急上昇し、2017年2月現在では取引総額が第5位にまで上昇しています。  このような動きに対してモネロは一貫して「安全でプライベートかつ、追跡不可能な暗号通貨」という目標を掲げており、取引におけるプライバシーの確保を最重要に位置づけています。送金における匿名性と、違法取引への対処との線引きは非常に難しく、現在も活発な議論が交わされています。

「匿名性暗号通貨」とは?-プライバシー重視の暗号通貨

2017年1月13日 BBC編集部 0

 匿名性暗号通貨とは送り手・受け手を匿名化した形で取引を行うことを可能とする暗号通貨(仮想通貨)のことです。ビットコインも個人名を公開せずに取引を行うことができますが、実はビットコインを始めとした多くの暗号通貨は完全に匿名な状態ではありません。以下で分かりやすく説明しましょう。 関連記事  それぞれの匿名性暗号通貨の概要は以下の記事で分かりやすく解説しています。 ・ダッシュ(DASH) ・モネロ(Monero) ・ジーキャッシュ(Zcash)   ビットコインの匿名性は完全ではない  よくある誤解に基づくビットコインへの批判の一つに、「匿名で利用できるため違法取引のマネーロンダリングに利用されてしまう」というものがあります。たしかにビットコインは個人情報を一切登録することなく保有・送金できます。  しかしブロックチェーン上には、どのアドレスからどのアドレスへいくら送金されたかなどの情報がすべて公開されています。個人を特定可能な情報は記録されていませんが、アドレスからその人の全ての取引記録を追跡することは可能なのです。   アドレスと特定の個人との紐付け  アドレスから取引記録を辿ることができる以上、アドレスと特定の個人情報が結びつけば、その個人の保有残高や全ての送金記録を知ることができてしまいます。  このようにビットコインなど多くの暗号通貨は取引記録が誰の目からも明らかなため、完全な匿名性を実現できていません。これに対し、暗号通貨のメリットを保ちつつ完全な匿名性を目指すコインを総称して「匿名性暗号通貨」と呼んでいます。 匿名性暗号通貨のメリット  自身の保有残高や取引記録が他人に知られることがなくプライバシーが保護されます。また企業への決済に暗号通貨を用いる場合においても、個人情報の流出といった問題が起こりえますが、匿名性暗号通貨の場合は、心配無用です。 匿名性暗号通貨のデメリット  しかしながら、全ての取引記録を確認できるという点でビットコインは高い透明性を担保していましたが、匿名化は一部その透明性が失われることを意味しています。匿名性暗号通貨は違法取引にまつわる資金洗浄(マネーロンダリング)に利用される可能性が存在します。   匿名性暗号通貨の種類  では、「匿名性暗号通貨」にはどのようなものがあるでしょうか。暗号通貨取引額で上位に入っている「ダッシュ(DASH)」や「モネロ(Monero)」、第2のビットコインとも呼ばれていた「ジーキャッシュ(Zcash)」などが挙げられます。この3つのコインについては別記事で詳しく解説しています。 ・ダッシュ(DASH) ・モネロ(Monero) ・ジーキャッシュ(Zcash)

ダッシュとは?-即時決済可能な匿名性暗号通貨の今後の展望

2017年1月7日 BBC編集部 0

   現在世界には数百種類を超える暗号通貨(仮想通貨)が発行されており、こうしたビットコインに続く暗号通貨のことをアルトコインと呼びます。今回はその中からダッシュ(DASH)の特徴、そして今後の展望について分かりやすく解説していきます。 ダッシュとは?  ダッシュは2014年にEvan Duffield氏により開発された「匿名性暗号通貨」の一種です。ダークセンド(Darksend)という匿名性の高い送金機能を備えており、初期の名称であるダークコイン(Darkcoin)の由来にもなっています。   ダッシュの特徴①-送金元を匿名化  ダッシュのダークセンドは「コインジョイン(CoinJoin)」という仕組みをもとにしています。複数の送金依頼を一時的にまとめた上で、そこから個々の送金先へ送金されるという仕組みです。送金元と送金先の間にプールを挟むことで、送金元アドレスをブロックチェーン上に記録しない形での取引を実現しました。  匿名性暗号通貨の特徴やメリット・デメリットについてはこちらの「匿名性暗号通貨とは?」にて分かりやすく解説していますので、合わせてお読み頂くとより理解を深めることができます。    ダッシュの特徴②-即時決済機能「InstantSend」  またダッシュのもう一つの大きな特徴は「インスタントセンド(InstantSend)」という即時決済機能を備えている点です。ビットコインでは取引が承認されて処理が確定するまで約10分待つ必要がありますが、これを大幅に短縮して1秒間で5回の取引を処理することを実現しています。   ダッシュの普及と今後の可能性  インスタントセンドを用いた即時決済によって、暗号通貨を用いた決済スピードは日常的な利用に用いることができるレベルにまで向上しています。これにより、クレジットカードなど中央集権的な既存の決済サービスとも競合できるかもしれません。